インビザライン矯正を途中でやめるリスクと対応策について

1. インビザラインを途中でやめてしまう原因とは?

インビザラインは取り外しが簡単なため、途中でやめてしまうケースも少なくありません。その主な原因を見ていきましょう。

 

装着時間を守れない

インビザラインは1日20〜22時間の装着が推奨されています。しかし、食事のたびに取り外すのが面倒で、装着時間が短くなってしまうことがあります。特に夜間のみの装着になってしまうと歯が計画通りに動かず、次のマウスピースと合わなくなる可能性があります。その結果、痛みや違和感が生じ、治療を断念する人もいます。

 

虫歯や歯周病の影響

虫歯や歯周病になると、マウスピースが適合しにくくなり、治療を中断せざるを得ないケースがあります。虫歯治療で歯を削ったり、歯周病で歯茎が腫れたりすると、作り直しが必要になることも。その際、費用の問題や手間を考え、治療をやめてしまうことがあります。

 

妊娠・出産の影響

妊娠中はホルモンバランスの変化により歯肉炎になりやすく、口腔内のトラブルが増えます。さらに、つわりや体調の変化でマウスピースの装着自体がストレスになることも。出産後は育児に追われて通院が難しくなり、そのまま治療を中断してしまうケースが多いです。妊娠が判明したら、治療計画の見直しについて主治医に相談することが大切です。

 

2. インビザライン矯正を途中でやめるリスク

インビザライン矯正を途中でやめると、さまざまなリスクが生じます。どのような影響があるのか詳しく見ていきましょう。

 

歯並びの後戻り

インビザラインで動かした歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こります。一見歯並びが整っているように見えても、実際にはかみ合わせが完全に安定していないことが多く、矯正を途中でやめると、かえって以前より歯並びが悪くなるリスクがあります。

 

かみ合わせの悪化による健康への影響

かみ合わせが不完全な状態で矯正をやめると、顎関節症を引き起こす可能性があります。これにより、頭痛や肩こり、腰痛など全身の不調につながることも。また、歯の食いしばりによって自律神経が乱れ、さらなる健康トラブルを招くこともあります。

 

再開時の治療期間の長期化

途中でやめた後に矯正を再開する場合、以前の計画通りに進めることはできません。後戻りやかみ合わせの悪化が進んでいる可能性があるため、再度検査を行い、新たにマウスピースを作り直すことになります。そのため、治療期間が当初の計画よりも長くなってしまいます。

 

3. インビザライン矯正を途中でやめた際の対応策

やむを得ない理由でインビザライン矯正を中断しなければならない場合、どのような対応ができるのか見ていきましょう。

 

返金の可能性

インビザライン治療を途中でやめた場合、一部の費用が返金されることがあります。ただし、全額返金されるわけではなく、治療の進捗状況やクリニックの方針によって異なります。契約書を確認し、必要に応じて主治医に相談しましょう。

 

引っ越しや留学による中断の対策

引っ越しや留学が決まった場合、転院や一時中断の選択肢があります。比較的近い地域への引っ越しなら、引き続き通院できる場合もあります。また、転院を希望する場合は、現在の歯科医院に紹介状を依頼し、新しいクリニックでスムーズに治療を継続できるよう準備しましょう。

 

転院先の探し方

転院先を探す方法として、以下の手段があります。

  • 現在の歯科医院に紹介してもらう

    同じ治療方針のクリニックを紹介してもらえる可能性があります。

  • 公式サイトで検索

    インターネットで治療可能なクリニックを探せます。

  • グループ医院を利用

    現在通っているクリニックがグループ医院を展開していれば、転院手続きがスムーズに進みます。

4. まとめ

インビザライン矯正を途中でやめると、歯並びの後戻りやかみ合わせの悪化といったリスクが伴います。さらに、再開する場合は治療期間が延びる可能性があり、費用もかかることが考えられます。

 

矯正をやめる前に、主治医に相談し、最適な対応策を検討することが重要です。たとえ一時的な中断が必要な場合でも、適切な処置を取ることで、矯正の効果を損なわずに済むかもしれません。途中で断念せず、計画通りに進めることが、美しい歯並びと健康的なかみ合わせを得るための鍵となるでしょう。